こんにちは。
かんな接骨院代表の山崎です。
よく患者さんから湿布(シップ)についての様々なご質問・ご意見をいただきます。
たとえば・・・
「肌色のシップと白色のシップ、何が違うの?」
「冷シップと温シップ、どっちがいいの?」
「病院でもらったんだけど、家で貼る時にいつもクシャクシャになっちゃう・・・何かいい方法ない?」
「はがす時に痛いんだよね・・・コツとかないの?」
「貼るといつもかゆくなっちゃう・・・、かぶれにくいシップってないのかね?」
などなど・・・
みなさん、シップに関する疑問はたくさんあるみたいですね。
確かに・・・。言われてみればその通り。
キチンと患者さんが疑問に思うこと全てを説明する医療機関や薬局はなかなかありませんものね。
当院でも、必要に応じて患者さんにシップを貼ることはありますが、
必要最低限の説明しかできていないのが現状です。(ごめんなさい・・・)
そこで!
ほんの少しでも、みなさんの疑問が解決できるように!と、
今回のシリーズでは、シップについて少しまとめてみたいと思います。
いやー、私もシップについてまとめるの久しぶりです(頭の中には入ってますがね)。
昔、整形外科クリニックで研修させていただいた時には、
よく製薬会社の勉強会なんかにも参加させてもらって・・・。
一生懸命メモとって・・・。夜にまた復習したりして・・・。
あー、あの頃は若かったなー。懐かしいなー。
さてさて・・・。話が違う方向に行きそうなので・・・。
では早速、いってみましょう!
記念すべき第1回目は「素材からみたシップの特徴」についてです。
シップは素材によって、「パップ剤」と「テープ剤」に大きく分類されます。
「パップ剤」は、一般的には「白いシップ」と呼ばれることが多いですかね。
プルプルした白~いシップのことです。
一方、「テープ剤」は、別名「プラスター剤」とも呼ばれます。
一般的には「肌色のシップ」または「肌色のテープ」と呼ばれることが多いでしょうか?
薄くて肌色のテープ状のものです。
この2種類のシップ、特徴を挙げますと以下のようになります。
この2種類のシップの間で、大きな違いは「水分が含まれているか?」という点であると思います。
パップ剤は水分を多く含んでいます。そのため、プルプルしていて少し厚みがあります。
貼った時の「冷た~い!」という感覚は、含まれている水分によるものなのですね。
実際に温度を少しだけ下げる効果があるみたいで、
だいたい皮膚温を2~3℃くらい下げることができるみたいです。
あくまでも少しだけ皮膚温が下がるというだけで、
内部の筋肉や関節内まで冷やす効果はそんなに高くないみたいです。
また、比較的「楽にはがすことができる」のですが、言い方を変えれば「はがれやすい」とも言えます。
一方、テープ剤は水分を含んでいませんので、貼った時の冷たい感じはありません。
(貼った後にスーッとくるものもありますが、それはまた別物です)
当然、皮膚の温度も下がりません。
薄くて肌色の物が多いため、見えるところに貼っても目立たないといった特徴もあります。
また、「はがれにくい」のですが、これも言い方を変えれば「はがしにくい」ということになります。
以上の特徴を踏まえ、どちらのシップを使うのがおすすめかを一覧表にすると、下記のようになります。
どうですか?
シップも場合によっては使い分けが必要なんですねー。
当院では、このような考えのもと、患者さんに貼るシップを選択しています。
ただ、実際のシップには、こういった素材に色々な成分が含まれていますので、
含まれている成分についての知識も必要になります。これについてはまた後で。
ではでは!
次の記事:「湿布(シップ)についての豆知識その2(あったかいの?つめたいの?)」に続きます。
※今回の記事はあくまでも「素材」についてのお話しのみです。
※実際のご使用にあたっては、製品により特徴・使用感等に違いがあります。
製品の説明事項をよく読んでから使用してください。