こんにちは、事務長です。
10月に入り、いよいよ秋の到来を感じる今日この頃、朝晩は涼しく日中もさわやかになりました。
お彼岸過ぎたら季節はもうすっかり秋ですね。
「暑さ寒さも彼岸まで・・・」
昔の人は良く言ったものです。
さて、今回は少し真面目なお話「お薬(市販薬)」について書いてみます。
実はわたくし「登録販売者」という資格を有しており、すこーしだけ「薬」について語ることができます。でも医師や薬剤師とは違い、医療用医薬品を含む薬全般を語るまでの資格と知識は持ち合わせておらず、あくまでドラッグストアなどで気軽に買うことができる一般用医薬品(OTCとも言われる)について語ることができます。
もちろんドラッグストアで販売されている「薬」と言っても、第一類医薬品や要指導医薬品については語ることができませんのであしからず。
そして登録販売者として、ここで難しい話をするつもりはございません。
私が言いたいのは「安易に薬を飲み過ぎ(使い過ぎ)ていませんか?」ということ。
・少し頭が痛いから解熱鎮痛薬(頭痛薬)をよく飲んでいる。
・カゼかな?と思ったから早めに総合感冒薬(カゼ薬)を飲んだ。
・目が充血しやすいからいつも目薬(充血用)をさしている。
こんな使い方をしている人は多いのではないでしょうか。
「薬」には様々な成分が入っています。
そしてその成分がもたらす作用には目的に合った有益な作用ばかりではなく、目的以外の作用も起きてしまうのです。これが皆さんもご存じ「副作用」と言われるものですね。
さらに副作用にも良い作用と悪い作用があり、ときには重篤な副作用により命を落とすこともあるのです(薬物有害反応)。
そして有益な作用も使いすぎることで、逆に不健康になってしまうこともあるのです。
だから使い過ぎ(飲みすぎ)には注意が必要なのですね。
少し例題を挙げていきます。
よくテレビで頭痛薬のCMをやっています。
若い女性の方が気軽に飲んで元気になれそうなさわやかなCMばかり。
「○○はつらい痛みを我慢せず自分らしい時間を過ごす女性を応援します。」
「頭痛に即効!」
「ひとつ上の効き目!」
でも本当に、こんなに気軽の飲んで大丈夫なのでしょうか?
CMでは有益な作用ばかりが目立ち、最後に「使用上の注意をよく読んでお使いください」などと数秒表示されるだけ。
頭痛薬(解熱鎮痛薬)の作用は様々です。
難しいことは割愛しますが、痛みを和らげ、熱を下げる効果の他、胃を荒らすこともあります。
さらに長期間飲み続けることで消化器官の他、肝臓や腎臓を傷めてしまう恐れもあります。
ここでちょっと考えてみてください。
基礎体温が高い人は免疫も高く病気になりづらいのです。
胃腸が健康な人は食欲もあり、やはり病気になりづらいのです。
それなのに気軽に頭痛薬(解熱鎮痛薬)を飲み続けていたら・・・どうなるか分かりますよね?
医者や製薬会社は言うでしょう。
「用法・用量をしっかりと守れば副作用の心配はほぼありません。」
すぐに表れる副作用はないでしょうが、あなたの体に少なからずのダメージがあるのは間違いありません。
だからと言って「飲まないほうが良い!」と言うのではありません。
頭痛や生理痛は当人にしか分からない辛い痛みです。
その痛みを軽減したいのであれば薬を服用し、我慢できるのであれば飲まなければいいだけです。
すべては自己責任。
痛みを我慢し続けて私生活を辛いままでいたり、他の病気になってしまっては本末転倒。
自分の体調と相談しつつ、正しく頭痛薬を使用してください。
もちろん症状が長引く、ものすごく痛い、などの場合はすぐに病院へ行ってください。
薬は根本を治すもので無く、あくまでも対症療法です。
その場しのぎであることを忘れずに・・・
話が長くなるので次回はまた・・・
気軽に飲んでいる「お薬」大丈夫ですか? その2 へ続く