平成 25年 9月19日(木)
この日は「かんな接骨院」にとって記念すべき日。
到着した2人は預かった鍵を使い、シャッターを開け建物内へ入る。
建物の中は薄暗く、埃臭い。
建物奥から正面を見た画像。天井を見上げると雨染みが数か所・・・いや十数か所はあるだろう。
かなり傷みが激しく、このままでは柱の鉄骨も腐食してしまうだろう。
床材の傷みも進んでおり、これも貼り替えが必要。
「なあ、ここを改装できる?」
突然の兄の言葉に返答したくとも、どう答えていいものか。
「分からん・・・」
こう答え、しばらく考えてから、
「まずは雨漏り、これが最大の問題。これが直せなければ改装はムリ。雨漏りさえ完全に直せれば改装できると思う。」
「次の問題は広さ。これだけ広いと一人でやるには時間がかかる。仕事の合間にやるからどのくらいかかるやら・・・」
会話をしている2人は兄弟。
後の「かんな接骨院」の代表である山﨑昌(兄)、そして肩書きは事務長の山﨑和(弟)である。
この時、現院長である土谷は仮店舗で施術中。仮店舗のお話は、機会があったら後ほど紹介します。
和「改装期間は、どれくらいの猶予がある?」
昌「うーん、2か月。」
はぁ?2か月?
仕事の合間(他社に勤務)の2か月で、これだけの広さを改装できる訳がない。しかも日曜大工レベルの人間が、出来るかどうかも不安だというのに・・・
和「絶対にムリだ。」
昌「じゃあ3か月。何しろ早く頼む。」
心の中で溜息をつき、とりあえず出来るだけ頑張ってみると伝え建物の外に出た。
外装はまずまず。
このままでも営業できそうだが、軒天の貼り替えや塗装の必要がある。
東側も、このままで問題なさそうだが、使われていない換気扇の修繕と壁の塗装が必要。
建物の周りをぐるりと眺め、後にするのであった。
これが「かんな接骨院」スタートの1日目であった。