「知らないと損するストレッチの知識1」の続きです。
前回では運動前の静的ストレッチ(以下、ストレッチ)にはケガ予防の効果はみられないとお話ししました。
それだけのことであれば、「運動前のストレッチはやってもやらなくてもよい」と考える方が多いのではないでしょうか?
実際のところ現在、運動前に行うウォームアップにストレッチを取り入れている方も多いでしょうし、「今のウォームアップ方法を変更したくないからストレッチも続けよう」と、考える方もいると思います。
ですが、最近の研究では、運動前のストレッチには更なる問題点も指摘されています。
その問題点とは・・・
な、なんと!
運動前にストレッチをやり過ぎると、「運動パフォーマンスが低下する」といったデータが報告されるようになったのです!
具体的に言いますと、ストレッチによって筋肉を必要以上に伸ばし過ぎてしまうのが原因となり、筋力(瞬発力やジャンプ力など)が低下するといったデータが報告されようになったのです。
つまり「運動前にストレッチはやらないほうがよい!」という意見が増えてきたということになります。
特に瞬発力を必要とするスポーツ、例えばバスケットボールやバレーボールなどの前には控えるよう注意してくださいね。
ただ、ストレッチの全てが否定された訳ではありません。
次回では正しいストレッチの実施法についてお話したいと思います。
ではでは!