先日、患者様との会話の中で「オレオレ詐欺」の話が出てきました。
それは数年前の出来事・・・
まだ「オレオレ詐欺」がメディアを騒がし始めたころ。
その患者様(Fさんとします)のお宅へ一本の電話がありました。
Fさん「もしもし」
相 手「もしもし、元気かい?」
Fさん「元気かいって・・・誰だい?」
相 手「ばあちゃん俺だよ、孫の声も忘れちゃったのかい?」
Fさん、この時は名前を言わなかったそうですが、遠く離れた孫を想像したそうです。
Fさん「え~・・・あ~・・・そうかい、どうしたんだい?」
孫を名乗る者「ばあちゃん、大変なんだよ。お金の入った会社のカバンを忘れてきちゃったんだよ。」
Fさん「なにやってるんだい。」
孫を名乗る者「とりあえず、今日中にお金を持って行かなくちゃならないんだよ。じゃないとブタ箱行きになっちゃうんだよ。助けてよ、ばあちゃん・・・」
Fさん「助けてよったって・・・」
孫を名乗る者「金額はいくらでもいいんだよ。とりあえずどうにかならないかな・・・」
Fさん「ばあちゃん、おこづかいもらってるだけだろ。通帳も預けちゃってるし、お金ないよ・・・」
孫を名乗る者「困ったなー、ばあちゃんどこかでお金借りられないかな?」
Fさん「お金なんか借りられないよー」
孫を名乗る者「どうしよう・・・このままじゃ、おれブタ箱行きだよ・・・」
Fさん「そうかい・・・それじゃあ、ブタ箱行って勉強してきな・・・」
ガチャ・・・ツー ツー ツー ・・・
電話は切れてしまったそうです。
この電話が「オレオレ詐欺」だと気が付いたのは、しばらく先のことだったと言ってました。
世の中、こんなおばあちゃんもいるんですね。
みなさんも「オレオレ詐欺」には十分お気をつけくださいませ。
事務長でした!
(・ω・)/