こんにちは、事務長です。
前回(気軽に飲んでる「お薬」大丈夫ですか その2)からの続きです。
次は目薬のお話。
目薬といってもドラッグストアで売られている目薬は多種多様あります。
アレルギーに効くもの、結膜炎やものもらいに効くもの、コンタクト用、栄養成分の入ったもの、涙に近い成分のもの・・・などなど。
中でも「充血に効く」と謳われている目薬はたくさんあります。
「結膜炎になったから抗菌成分(サルファ剤)の目薬を使った。」
これは結構な事です。原因菌に良く効きますのでおすすめします。
「花粉症で目がとてもかゆいから抗アレルギー(抗ヒスタミン)の目薬を使った。」
花粉症などアレルギーを持っている人が増えてきました。今の世の中、アレルギー体質そのものを改善することは難しく、飲み薬や目薬などで症状を和らげるのは仕方ありません。
「最近、目を酷使するからビタミン剤の入った目薬を使っている。」
目が疲れるのなら睡眠を取りましょう。目薬でビタミンを摂取するよりも、普段の食生活を改善したほうが100万倍マシです。
「使ったほうが良いのか?」と聞かれたら、「使いたければ自己判断で。私だったら使いません。」と答えるでしょう。
そして最後に、「目が充血するから充血に効く(血管収縮成分)目薬を使っている。」という人。
これに対しては、絶対におすすめしません。
もし勧めるとしたら、「目が充血しているけど明日の面接で印象が悪くなる・・・」などの理由がある場合だけですね。
目が充血するには理由があります。
知り合いの薬剤師が「充血するということは血管が太くなっているということ。ということは目に血液(酸素や栄養成分)をたくさん送りたいから充血しているのです。そこに外部から薬で血管を細くして良いと思いますか?」
これを聞いて絶対に勧めなくなりました。
さらに血管収縮成分は使い続けるとさらに充血することがあります。
そして効き目も薄れてきてしまうこともあるのです。
何らかの理由で、目は充血したい。
でも薬で血管を細くしてしまう。
これが本当に目(体)に良いものだと言えるものでしょうか?
結膜炎などではない限り、自分の「涙」が一番の「目薬」なのです。
もちろん「変だな?」と思ったら、他の病気の可能性がありますので、すぐに病院へ行ってくださいね。
薬は根本を治すもので無く、あくまでも対症療法です。
その場しのぎであることを忘れずに・・・
このように「薬」とは体が免疫反応により起こしている症状を抑える(邪魔する)ものです。
辛い症状を緩和させるために、薬は上手に使いましょう。
※ここでは漢方薬については触れていません。漢方薬についてはまた別の機会に書いてみたいと思います。
事務長でした!
(・ω・)/ またねー