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湿布(シップ)についての豆知識その10(湿布をカットしてから貼ってみよう1)

こんにちは。
かんな接骨院代表の山崎です。

この記事は「湿布(シップ)についての豆知識その9(湿布の上手なはがし方)」の続きです。

今回は皆さんにシップの「カットしてから使う方法」をお教えします。
四角いシップをそのまま貼ってしまうと、すぐにはがれてしまう部位、
たとえば・・・、ヒザなどですかね。そんな所にはカットしてから貼ることをお勧めします。

体にジャストフィットしますし、はがれにくくなりますよ!

それでは、いくつかの方法をお話しさせていただきます!

 

◆部位1.首の後ろ

まず、このようにカットします。

カットする部分は、真ん中でもいいですし、少しずらして1/3と2/3くらいに分けてもいいと思います。
(写真では1/3と2/3くらいに分けてカットしています)

 

首の後ろに、このように貼ります。

どうです?、いい感じに貼れていますよね?

 

◆部位2.足首の前面

足首はいつも約90°に曲がっている部分ですから、貼りにくいですよねー。
まず、このようにカットします。

カットする部分は、ちょうど真ん中くらいでいいと思います。

 

足首の前面に、このように貼ります。

こちらもジャストフィットですね。
この方法は肘の前面(曲がる側)にも使えます。

 

◆部位3.ヒザの前面

ヒザの前面も貼りにくい場所ですよね。
曲げると、ヒザのお皿がでっぱりますし・・・

ヒザの前面への貼り方には「①でっぱりを避ける方法」と「②でっぱりを避けない方法」があります。

 

①でっぱりを避ける方法

以下のように、カット方法にはいくつかの方法があります。
写真の左から、縦に切れ目を入れる方法、十字に切れ目を入れる方法、丸く穴を開ける方法、などなど。
たくさんの方法が考案されています。

 

それぞれ、貼るとこんな感じです。

カットせずに貼るよりは、ヒザを深く曲げてもはがれにくくなります。
この方法は肘の後面(曲げるとでっぱる側)などにも使えます。

 

②でっぱりを避けない方法

以下のようにカットします。

足首の前面に使用するカット方法と似ていますが、こちらは切れ込みを入れるだけでなく、
三角形にカットしています。

 

これをヒザの前面に貼ると、こんな感じです。

膝を深く曲げても、お皿のでっぱりの部分のシップが伸びて、はがれにくくなっています。
この方法は肩の外側のでっぱり部分などにも使えます。

 

◎最後に、もう一工夫!

体のどこに貼っても、とにかく「はがれにくくしたい!」という方は、以下のようにしてみてください。

 

①シップの全周に切れ込みを入れる方法

このように、全周をカットすることにより、はがれにくくなります。
(上の写真は、切れ込みが分かりやすくなるように、テーブルに貼り付けています)

 

②シップの四隅を丸くカットする方法

シップは角の部分からはがれていくみたいで、角をカットすることによりはがれにくくなります。
試してみてください。

 

以上のように、シップには色々な貼り方があります。
上記の内容はほんの一部ですので、機会があればまたお話しさせていただきます。

今回はここまで。ではでは!

 

次の記事:「湿布(シップ)についての豆知識その11(湿布をカットしてから貼ってみよう2)」に続きます。

 

※実際のシップご使用にあたっては、製品により特徴・使用感等に違いがあります。製品の説明事項をよく読んでから使用してください。また、かぶれなどの異常がみられた場合はただちに医師に相談してください。