かんな日記 イベント 神社

アリッツァマの祭り

神川町散策シリーズ!
今日は7/30にその存在を知った、1713年に始まったとされる、歴史ある有氏神社のアリッツァマの祭りの日です。
「裸祭」、「盤台祭り」とも言うそうです。「裸祭」の方が馴染み深いみたいですが、「盤台祭り」が正式らしいのです。
とはいえ、宮司の方は「アリッツァマの祭り」と何回か言ってましたので、こっちが正式なのかもしれませんね。
去年で残念ながらお祭りは途絶えてしまうところだったそうですが、保存会の方々や行政のバックアップもあって今年も行われることとなりました。埼玉県の無形民俗文化財に指定されていますから、行政のバックアップはうれしいですね。
有氏神社のことやお祭りの起源に関してはこちらの記事をご覧ください。
2015/7/30 有氏神社
さて、午前中の診療時間にモロ被りなのですが、ボスが今日は一日いるという点、神川中学の生徒さんが社会体験で来ているので、地元の有名なお祭りを知ってもらおうという事もあり、取材して来て良いとのことで、ブルーと事務長、体験生徒2人の4人で繰り出してきました。
有氏神社 裸祭
イチョウがきれいに色付いています。駐車や交通整理のお巡りさんも出るほど、9:50頃ですがすでに結構人が来ています。境内はそれほど広くないので、境内向かって左側は既に報道カメラマンやTVカメラ、アマチュア写真家の皆さんの脚立でいっぱいでした。何とか「かんな接骨院」代表で送り込まれてきたので、空いていた前をキープ!
事務長はスマホで遊撃します。中学生2人は見学してもらいました。
道の駅神泉の調理場を借りて赤飯を用意したそうなので、10時過ぎになりそちらから宮司を先頭に、秩父瀬の方や保存会の方、神泉小学校の子供たちが並んでやってきました。
有氏神社 アリッツァマの祭り
境内に入ってくると一斉にシャッターが切られます。有名人のようですねぇ。
有氏神社 アリッツァマの祭り
有氏神社 アリッツァマの祭り
奥がオミゴク(小豆飯)で手前がシトギというお供え物です。
本殿から末社まで祀ってある全ての神社にお供えをします。
有氏神社 はだか祭り
神事が始まるころには、境内の中央付近だけでこれくらいの人が集まりました。
有氏神社 はだか祭
今回は神川町の回覧板でも開催の案内が出たし、新聞にも載っていたそうです。
集客は例年よりは多く、まずまずのようですね。
宮司が「アリッツァマ祭り」を執り行う旨の祈祷や、参加者の皆さんにお祓いをしてくれました。
玉串の奉納は、保存会代表、秩父瀬住民代表、町長や教育長等の他、小学生がしました。
安産祈願がメインのお祭りのため、妊婦さんはいませんか~?との問いかけがありましたが、おらず子孫繁栄ということもあり、小さいお子さんを抱っこしているママさん2組も玉串の奉納をされていました。
有氏神社 アリッツァマの祭り
有氏神社 裸祭
有氏神社 はだか祭り
もちろん私もしっかりとお祓いして頂きました。
一通り祭典が終わり、いよいよ氏子がふんどし姿に変身するわけですが、境内の隅で生着替えです!
有氏神社 アリッツァマの祭り
10人の氏子が慣れないフンドシ姿になるので、なかなか難儀な作業のようです。
幕を持っている腕が疲れるのでしょう、段々と下がってきていました(笑)
11時頃でしょうか、御神酒を飲んで準備ができた氏子がいよいよ盤台の周りに登場です。
有氏神社 アリッツァマの祭り
発声して拍手×3人が終えるとスタートです!
有氏神社 裸祭り
有氏神社 はだか祭り
「上げろ!下げろ!上げろ!下げろ!上げろ!下げろ!」
威勢の良い声が響きます!ギャラリーも盛り上げってきます!
今回はいつもより多く練り歩きます。ギャラリーに向かって近寄ってくれるサービス精神も!
有氏神社 アリッツァマの祭り
小豆飯が見えるでしょ。
そろそろ、「上げろ!下げろ!」を言い過ぎて何を言っているのか分からなくなってきました。
若干疲れも見えてきます。
有氏神社 アリッツァマの祭り
「上げろ!下げろ!」がだんだんと「アリッツァマ!」に聞こえてきた頃でしょうか。
本日のクライマックスでメインイベントの小豆飯投げが始まりました!
ワッー!っとギャラリーから歓声が上がります!
有氏神社 はだか祭り
思いのほか飛んでくるので、笑い声と歓声で大盛り上がり!
有氏神社 アリッツァマの祭り
頭には降ってくるし、カメラにも付く、もちろん服にも容赦なく小豆飯が飛んできてくっつきます(笑)
この小豆飯食べると一年間災厄から逃れたり、妊婦は安産になるそうです。
時間にして1分程で終わってしまいました。
これは無くなってしまっては勿体ないお祭りです。
有氏神社 アリッツァマの祭り
最後は拍手で締めておしまいです。
この後氏子は、今までは近所のお宅でお風呂を借りていたのですが、ペンションウィンテラーさんが提供するようになったそうです。
このフンドシ、安産祈願のお祭りとあって、妊婦さんが貰ってさらしにするのが習わしだったそうです。今回はどうなったのでしょうね。
有氏神社 アリッツァマの祭り
祭りの後は地面がこんな感じで、気を付けないと靴の裏が大変なことに。
動物や鳥たちがきれいにしてくれるんでしょう。
それにしても、盛り上がったお祭りでした。これからも末永く続いてくれることを期待します。
社会体験チャレンジの中学生2人も楽しかったと言ってくれて、連れてきて良かったなと思うかんなブルーと事務長なのでした。接骨院らしい仕事してないけどね(笑)